至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)
就職活動のため自己実現に役に立ちそうな本を探してみました。
そして見つけたのが至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)
です。
河出書房新社から出ています。
至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)コリン ウィルソン

定価: ¥ 1,260
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発売日: 1998-11
発売元: 河出書房新社
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恐るべき重要な書
私はこれの旧版を購入して、読み通すのに10年かかった。何度挑戦しても、最初は面白いのだが、数十ページでいつも挫折した。確かに旧版は意味不明な文章や、やたら難しい言葉が溢れていたが、それよりも、やはりフロイトについてある程度理解していることが必要と思う。この本でも、ウィルソンはフロイトの欠点をかなり書いてはいるのだが、フロイトが全ての始まりであったことを認めているし、マスローも彼の仕事は「フロイトの深い意味の追求」と自身の著書で語っている通り、フロイトの基礎知識は必要と思う。私もフロイトを何冊か読んだ後では非常に面白く読めた。
そして、なんとも重要な書であることに驚いた。これは決して、純粋な学問書や心理学書ではないし、ウィルソンの独断にはいろいろ問題がある部分はあるが、やはり彼の超人的な知識に基づいた洞察力は天才的であり、忍耐強く理解しようとした読者に恐るべき貴重な知恵を授けてくれるものと信じている。
至高の心理学書
著者ウィルソンは心理家を自認している。すなわち人間の心理に深い関心を示し、鋭い洞察力を有する者の事だ。その基盤となるのは分析力であって、この点でウィルソンは時折感動的なまでの手際を見せる。とはいえこの本は心理学書である。マスローを中心に、ある程度時代をさかのぼり十八世紀のカバニスに始まってジェイムスまで、またマスローの同時代人としてフランクルを初めとする実存心理学者たちの業績が手際よく(という事はウィルソンの場合エッセンスが、という事だが)、紹介される。これらの心理学が共通して抱いているヴィジョンは楽観的である。(また、それゆえ半ば自動的に良識的である。)即ち、人間は単なる機械では決してない、自由意志を有し、この意志を使えば人生をずっと意義深いものに変えることが出来るのだ、といったものだ。もちろんこのヴィジョンは少なからず読者に乗り移らずにはおかない。それこそが、この本を読む最大のメリットであろう。
ウイルソン氏のお茶濁し
作者は処女作「アウトサイダー」で「なぜ人間は気分的にだめになって,あげくのはてに自殺するのか」というテーマに取り組んでいます。天才や凶悪犯の心を考えて行動から問題をとくヒントを探っていますが,「アウトサイダー」で原因ははっきりと指摘しており,それ以後の多くの作品は,その変奏曲,あるいは追加説明といえると思います。しかし,氏も気づいているように解決方法が大切です。そこで氏は至高体験に期待を寄せるのですが,禅や悟り,といったことになじみのある私たち(少なくとも私)には,ジェイムズ以来のこの現象にウィルソン氏ほどはときめきません。むしろこれまでの作品で人生の目的,人類とは,という問題に敢然と立ち向かう姿に惹かれてきた私は,この本の異常な軽さに驚きます。私にはこの本が氏の「もうこのへんでやめときましょうか」というような敗北宣言に思え残念です。単品で読むのならそれなりに素晴らしいのですが,これまでの道のりを思うと,大山鳴動してねずみ一匹という感じです。
至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)で自己実現に役立てて就職活動を制したいです。